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価格の決まり方~顔の見えるダイヤモンドの話

どうやって決まるの?ダイヤモンドの取引価格

ジュエリーショップのイメージ天然のダイヤモンドは自然界から産出されるため、その数は非常に少なく、1トンの採掘された岩石から1ct(0.2g)未満しか取れないと言われています。その美しさだけでなく希少性もまた古代よりダイヤモンドの価値が高い理由でもあります。

ダイヤモンドの市場は、南アフリカ共和国のデビアス社を始めとしたダイヤモンド原石メジャー企業によって、供給量がコントロールされています。企業のパワーバランス自体は、ロシアのアルロサ社の台頭などで近年崩れつつあるものの、ダイヤモンドの価値は変わりなく保たれています。

また、研磨済みダイヤモンドには相場表も作成されていて、株式市場のように日夜更新されています。仕入れ業者や仲買業者は、この相場表を参考にしながらダイヤモンドの価格を見極めていくのです。

ダイヤモンドの仕入れに必要な「サイトホルダー」の資格

ダイヤモンドの仕入れを簡単にまとめると、「原石業者」→「研磨業者」→「研磨済みダイヤモンド仲買業者」→「ダイヤモンド輸入卸業者ブランド」→「ジュエリーメーカー」→「ジュエリー販売店」→「購入者」の順で流通していきます。ほとんどのダイヤモンドブランドは仲買/卸業者から加工済みのダイヤモンドを仕入れるのですが、中にはダイヤモンド原石業者から直接仕入れる資格を持ったブランドもあります。

世界最大のダイヤモンド原石企業であるデビアス社は、厳正な審査をして取引先を選別しています。デビアス社と取引できる資格は『サイトホルダー』と呼ばれ、しっかりとした財務力や、ダイヤモンド流通で確固たる地位を築いた企業という証にもなります。

例えば、『サイトホルダー』の一社であるエクセルコ社は自社で研磨工場を持ち、通常の4倍もの時間をかけてダイヤモンドを加工しています。取り扱うダイヤモンドは、すべてカット鑑定の最高位であるトリプルエクセレントかつハート&アローの評価を受けており、ダイヤモンドのカッティングに絶対の自信を持っています。

『サイトホルダー』の称号を得ることができたのは、それにふさわしい実績と研磨技術を兼ね備えている必要があるのです。エクセルコ社のように、ダイヤモンドブランドでありながら『サイトホルダー』の資格を持つ業者はほんのわずかしかおらず、世界的にも80社程度。日本ではTASAKI1社のみです。

ダイヤモンド原石の仕入れから研磨まで自社で取り扱えるブランドは、工程のすべてに目を通し、厳正な審査を行うことができる、いわば「顔の見えるダイヤモンド」を販売していると言えます。ブランド選びの際には、『サイトホルダー』かどうかも確認してみてはいかがでしょうか。