ザ レセディ ラ ロナの特徴や名前の由来を紹介

ザ レセディ ラ ロナ
画像引用元:GRAFF公式HP
https://www.graffdiamonds.com/ja/house/2017/lesedi-la-rona/

2016年に発掘され、瞬く間に世界中の注目を集めたダイヤモンド「レセディ・ラ・ロナ」。過去1世紀あまりの間では世界最大のダイヤモンド原石としてその名を響かせることになりました。

今回はそんなレセディ・ラ・ロナの特徴や名前の由来、歴史などをまとめて紹介。ダイヤモンドの歴史に名を残す今世紀最大のダイヤモンドの魅力に触れてみたい方は、ぜひご覧下さい。

史上2番目の大きさを誇るレセディ・ラ・ロナ。その価値は?

これまで発掘されたダイヤモンドの中で史上2番目のサイズを誇るレセディ・ラ・ロナ。当然瞬く間に注目を集め、2016年の公開オークションに出品された際は世界中の話題となりましたが、その時は入札が不調に終わり、購入されることはありませんでした。その1年後の2017年、イギリスの宝石商「グラフ」が5,300万ドルという大金を出して購入。

日本円にしておよそ59億円という破格の値段がつけられたレセディ・ラ・ロナについて、グラフの創業者であるローレンス・グラフは「私たちはこの信じられないほど素晴らしいダイヤモンド原石を守り、輝かせていく役割を果たしていくことを光栄に思います」と最大の賛辞を述べたそうです。

レセディ・ラ・ロナの名前の由来

レセディ・ラ・ロナ(Lesedi La Rona)とは、ツワナ語で「私たちの光」という意味。ツワナ語はレセディ・ラ・ロナが採掘されたボツワナの言語で、生まれた場所にちなんだ名前がつけられたことになります。

世界でも類を見ない大きさと美しさを誇るレセディ・ラ・ロナは、まさに「光」と呼ぶにふさわしいダイヤモンドと言えるでしょう。

英国初のダイヤモンドジュエラー「グラフ」とは?

レセディ・ラ・ロナの持ち主であるグラフは、1960年にロンドンで創業された英国初のダイヤモンドジュエラーです。他のジュエリーブランドに比べると歴史は決して長いとは言えませんが、創業者のローレンス・グラフはたった一代で世界のセレブから注目されるハイブランドジュエラーの地位を獲得した経歴を持っています。

その人気の秘密は、毎年100カラットを超える極上のダイヤモンドや希少なカラーダイヤを世に排出し続けているから。グラフは世界各地にある鉱山とのパイプを持っており、ダイヤモンドの採掘からジュエリーの生産まで一貫した体制を整えています。

インパクトのある美しさが魅力のグラフジュエリー

グラフのダイヤモンドジュエリーの特徴は、シンプルでありながら大きなインパクトを与える大胆なデザインを採用しているところ。エンゲージリングの定番であるソリティアリングについては、「1カラット以下のダイヤモンドは使用しない」と豪語するほど大粒かつ無色透明のダイヤモンドにこだわっています。

一方、希少なファンシーカラーダイヤモンドの取扱量も豊富で、特にイエローダイヤのシェア率は6割超えと驚異的な数値を記録。グラフが多くの鉱山と深いつながりを持っていることの証拠と言えるでしょう。

レセディ・ラ・ロナの歴史

レセディ・ラ・ロナの採掘(2015年)

レセディ・ラ・ロナは、ボツワナ中北部にあるカロウェ鉱山にて2015年に採掘されました。発見したのはカナダにある小規模鉱山会社ルカラ・ダイヤモンドで、原石の大きさは65×56×40mmの1,109カラット!

これは1905年に発見された世界最大のダイヤモンド「カリナン」の3,106カラットに次ぐ大きさで、今世紀最大のダイヤであるのはもちろん、長きにわたるダイヤの歴史の中でも特筆すべき希少な宝石となりました。

カロウェ鉱山はもともと世界的に有名なダイヤ鉱山として知られていましたが、これほど大きなダイヤの原石が発掘されることは非常にまれなため、当初から「奇跡の石」と呼ばれています。

レセディ・ラ・ロナの公表(2016年6月)

レセディ・ラ・ロナはカロウェ鉱山で発掘された翌年の2016年、公開オークションである「サザビーズロンドン」に出品されて話題となりました。

購入を希望する人も多くいましたが、最低落札価格が7,000万ドルと高額であったことから買い手が付かず、入札は不調に終わってしまいます。

グラフがレセディ・ラ・ロナを購入(2017年9月)

オークションが不調に終わった翌年の2017年、イギリスの宝石商グラフが5,300万ドルでレセディ・ラ・ロナを購入しました。その交渉はオークション終了後から実に1年以上にわたったと言われており、最終的にはグラフとルカラ社の両代表が固く握手を交わして契約が成立したとされています。

実はグラフはこの4ヶ月前にも、発掘の過程で分離してしまったレセディ・ラ・ロナの一部である373.72カラットのダイヤモンド原石を入手していたため、一度は離ればなれになったダイヤモンド原石が再び相まみえた特別な日となりました。

レセディ・ラ・ロナの加工(時期不明)

ローレンス・グラフはレセディ・ラ・ロナを手に入れたことを発表する際、「歴史的ダイヤモンドを制作してきた長年の経験と知識を活かし、スタッフは日々慎重に研鑽を重ねている」といった趣旨のコメントしましたが、実際、レセディ・ラ・ロナの分析やカッティング、ポリッシュといった加工はおよそ1年以上にわたって行われました。

その結果、1カラット以下の小粒なものから、100カラット以上の大ぶりなものまで、全部で60以上のダイヤモンドが誕生。グラフ特有のクラシックな雰囲気を醸し出すエレガントなセッティングを施し、その極上の輝きを最大限に引き出しました。レセディ・ラ・ロナから生まれた宝石たちはいずれも見事な品質を誇っており、ダイヤモンドのカラーグレード最上位にあたるDカラーを有していることがGIA(米国宝石学会)にて正式に認められています。

なお、レセディ・ラ・ロナ由来のダイヤモンドにはすべて「GRAFF」と「LESEDI LA RONA」という文字、そしてGIAナンバーがレーザー刻印されており、レセディ・ラ・ロナから生まれた宝石であることを永遠に証明しています。

レセディ・ラ・ロナの日本での先行披露(2018年10月)

グラフの職人によって生み出されたレセディ・ラ・ロナの宝石たちは、世界に先駆けて日本の顧客に先行披露されました。そこでは10カラットを超えるエメラルドカットリングやラウンド・ペアシェイプなどのリング、さらにはペンダントやイヤリングにいたるまで実にさまざまなジュエリーがそろい、人々の心に残るこの上なく美しいダイヤモンドコレクションだったと評されています。