ダイヤモンドの価値はブランドでは決まらない

美しい輝きを放つダイヤモンドは高級ブランドにも使用される希少価値の高い宝石です。しかし、高級ブランドだからと言って高品質のダイヤが利用されているわけではありません。ブランドによっては高品質で大きいサイズのダイヤを仕入れるのではなく、少し品質が低いダイヤの見た目を美しく加工することも。鑑定書では同じランクの宝石でもブランドによって価値は全く変わってきます。

こちらでは、ダイヤモンドの価値を決める鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)について詳しく説明。実際に鑑定を行っている施設の紹介もしています。なぜダイヤモンドは希少な価値があるのかを深く知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.高級ブランド=高品質のダイヤモンドというわけではない

日本では市販されるすべての0.1ct以上の宝飾用ダイヤモンドには鑑定が行われており、鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)によって石の品質がランク付けされています。しかしながら一般的には、「ハイブランド」=「高品質なダイヤモンド」という認識を持ちがちです。

「ハイブランド」=「値段が高い」は間違いではありませんが、「値段が高いハイブランドジュエリー」=「高品質なダイヤモンド」とは限らないのです。鑑定書によって同じランクの石とされていても、ブランドによって価格は変わってくるのです。

2.ダイヤモンドの品質を保証する鑑定書

2-1.鑑定書とは

鑑定書ダイヤモンドの価値は鑑定書が決めています。鑑定書があることでダイヤモンドの価値が上がるわけではありませんが、このダイヤモンドは本物であるということを証明してくれるのが鑑定書です。ダイヤモンドの鑑定書は、一般的に 4C(大きさ、色、透明度、形状) を鑑定したものになります。CGLやどの鑑定機関で発行した鑑定書にも記載されている、GIA(アメリカ宝石学会)で基準が定められた項目が4Cです。ダイヤモンドの価値は4Cによって決まるため、統一した指標で測れるようにラウンドブリリアントカットのダイヤモンドにしか発行されません。

また4C鑑定書とは異なる評価基準を設けたサリネ・ライトパフォーマンスレポートという鑑定書もあります。ダイヤの輝きを判定するサリネ・ライトという機械を使って、反射光や分散光からブライトネス・ファイヤー・シンチレーション・シンメトリーの4項目を判定。それぞれの評価から輝きの総合判定ができます。サリネ・ライトを開発したサリネ社自体が有数のダイヤモンド業者なので、サリネ・ライトパフォーマンスレポートもダイヤモンドの評価基準として大きく注目を集めています。

ダイヤモンドの評価基準「4C」について>>

サリネライトレポートについて>>

2-2.鑑定書の見方

4C鑑定書は最初に4Cや蛍光性、寸法を細かく記載しています。見た目の美しさを決める形状、寸法、大きさ、色、透明度、カット、傾向性の順にチェック。ダイヤモンドの外形や重さ、透明度などすべての項目を精密機器で分析し、等級を決定しています。ダイヤの基礎情報であるレポート番号やプロポーション、内包物の有無も記載しており、画像や図を用いて正確に記入されているのが特徴です。

2-3.発行方法

ダイヤモンドの鑑定書を無くしてしまった場合、鑑定機関にダイヤを持ち込めば再発行することが可能です。日本で有名な発行機関としては中央宝石研究所やGIA JAPANなど。1カラット未満なら1,000円から鑑定してもらうことができます。ただし、鑑定に持ち込む際はダイヤモンドの等級を確実に判定するために、ダイヤモンドを裸石にしておかなくてはいけません。百貨店や専門店のリフォームコーナーでリングやネックレスなどダイヤ以外のものを取り外しておきましょう。

2-4.中央宝石研究所について

日本で主にダイヤモンドの鑑定を行っている中央宝石研究所は、ダイヤモンド鑑定以外にも鑑別書の発行や難しいツインダイヤモンドの証明などを行っている機関です。ダイヤモンドに限らず、数多くの宝石の鑑定・鑑別を実施。最新機器を用いて日々研究を行っており、積み上げてきた実績と高い技術力で多彩なサービスを提供しています。

3.ダイヤモンドの品質か、ブランドとしての価値か

リングをつけた女性のイメージハイブランドのジュエリーで有名なのはティファニー。

ブランド力があるために「ティファニーのダイヤモンドは輝きが違う」と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、ティファニーのダイヤモンドだから特別に輝く、ということではないんです。

実はティファニーのダイヤモンドには、4Cの「カット」についてのランク付けがされていないものもあります。カットグレードもGIA(米国宝石学会)が定めたグレード評価基準ではなくてティファニーの独自基準が設けられています。

だからと言ってティファニーのカットグレードが他社に比べて劣っているわけではありませんが、独自の基準とブランド力で、ティファニーのダイヤモンドは価値を持っているのです。

ダイヤモンドのように高額かつ一生の記念になるものは、購入する方も信頼感や安心感を求めています。ハイブランドのものなら、「○○で購入したダイヤモンドジュエリー」という価値を保証してくれるので、購入する方も安心することができますよね。

もちろん、ハイブランドのジュエリーはデザインや技術力などに優れていることも事実。見た目やブランディング力で、身に付けている方やプレゼントする方が満足感を得ることができるのも、高級ブランドのメリットです。

一方で、カッティングや品質管理に重きを置いているブランドなら、同程度の金額でより高品質なダイヤモンド・大きいサイズのダイヤモンドを購入することが可能です。

ダイヤモンドとしての本質的な価値や輝きの美しさをとるか、ブランドの満足感をとるか、両方の価値を追求するかは、人によって異なると思います。

ダイヤモンドジュエリーを身につけることで、どういう価値を得たいのか?また、大切な人に贈るダイヤモンド、大切な人から送られるダイヤモンドとして、どういう選び方をするのか?長く身につけ、人生の大事なシーンで自分を輝かせてくれるダイヤモンドとして、何がふさわしいのか?

自分なりの「ダイヤモンドの価値観」を整理しておくことで、ダイヤモンド選びもよりスムーズに行えるようになるでしょう。

ショップによって、ダイヤモンドのどこに重きを置いているのかが大きく変わってきます。あなたにとって大切なダイヤモンドを選びましょう。

ダイヤモンド選びはお店選び~賢いショップの選び方>>

4.今さら聞けない・・・。ダイヤモンドはなぜ価値があるのか

ダイヤの輝きダイヤモンドの歴史は古く、初めて登場したのは古代ローマ時代。当時遠いインドから流通した珍しい石は硬さや原石そのものの美しさを評価されていましたが、今ほどの価値は持っていなかったと考えられています。

ダイヤモンドが現在のように高い価値を持つようになったのは研磨技術、カット技術の発展によるもの。15世紀に入ってからは、ダイヤモンドを研磨するために他のダイヤモンドを使う技術も広まりました。

ダイヤモンドを美しく見せるために広く用いられている「ブリリアントカット」は、1919年にトルコフスキーが初めて行ったものと言われています。その後もカットの改良・改善が行われ、ダイヤモンドをより美しく繊細に見せるように工夫されていきました。

ダイヤモンドの価値を高める更なる理由は、希少性。ダイヤモンドやエメラルドなどの原石は地中深くに埋まっていますが、ダイヤモンドが生成される深さは150kmと、現在の採掘技術では発掘不可能な場所にあります。噴火によって地上まで到達した原石を採取するしかダイヤモンドを入手する方法がないため、ダイヤモンドは希少なのです。

採掘しかし4トンもの原石を採掘しても、ダイヤモンドはわずか0.2gにあたる1カラットしか見つからないと言われています。ごくまれに見つかる大きなダイヤモンドがどれほど希少か分かるのではないでしょうか。更に採掘されたダイヤモンドからリングやアクセサリとしての価値を持つものは、全体の25%ほど。ごく限られた一部のダイヤモンドがカットや研磨を施されて市場に出るのです。

かつてインドにしかないと思われていたダイヤも、18・19世紀に入るとブラジルや南アフリカで発掘されるように。1890年にプレミア鉱山が発見されてから、南アフリカは主要出産国となりました。

15世紀と比べると発掘量は増加しましたが、希少性は変わらず価値は現在も保たれています。

希少価値があり発掘・加工作業に莫大な時間と手間を必要とするダイヤ。世界一の硬さとその美しい輝きは永遠の愛を象徴するシンボルとして世界中の女性が虜になるのも納得できます。

品質?ブランド力?あなたにとっておすすめのダイヤモンドの選び方はこちら>>>