ダイヤモンド鑑定書の見方

こちらでは、ダイヤモンドだけに発行される鑑定書(グレーディングレポート)の見方について解説しています。

鑑定書は、ダイヤモンドの価値を保障する品質証明書です。4C(カット・重さ・色・透明度)や形状、面や角度の対称性、紫外線に当てたときの蛍光性、仕上げによる研磨状態に至るまで細かく記載されています。鑑定書の右下には内包物の有無も記載されており、画像や図を用いて正確に記入されているのが特徴です。

各項目は精密機器で分析したり、熟練の宝石鑑定士が目利きをしたりして等級(グレード)を決定します。

目次

1.カット・形状(SHAPE&CUT)

カットのパターンと形状について記載されています。4Cの中でカットだけが唯一、人間によって左右される項目です。

2.寸法(MEASUREMENTS)

直径の最小値・最大値、深さが記載されます。ダイヤモンドはカラットごとに寸法が決められているので、たとえカラットが大きくても寸法が小さいと価値が下がってしまうのです。

3.質量(CARAT WEIGHT)

カラット(ct.)は宝石の重さを表す単位です。1カラットは0.2g。サイズに比例してカラットも大きくなります。

4.カラーの等級(COLLAR GRADE)

ダイヤモンドの色の濃さを表します。GIA基準では、D~Zまでの23等級に分かれています。等級が下がるにつれて黄色が強くなります。

5.色の起源(COLLAR ORIGIN)

色付きダイヤモンドの場合、その色が天然のものか人為的に着色されたかを示します。天然の色であれば価値が高くなり、「NATURAL」と表記されます。

6.クラリティの等級(CLARITY GRADE)

4Cの一つである透明度(クラリティ)の等級が記載されています。

表面の傷(ブレミッシュ)や内包物(インクルージョン)を考慮し、11段階で評価されます。

7.カットの等級(CUT GRADE)

カットの等級は、「正しい形にカットされているか(プロポーション)」と「対称性や研磨(フィニッシュ)」によって5段階で評価され、上からEXCELLENT/VERY GOOD/GOOD/FAIR/POORとなります。

8.研磨状態(POLISH)

ダイヤモンドの研磨の仕上がりを評価します。カットの等級と同様に、EXCELLENTからPOORの5段階に分けられます。

9.対称性(SYMMETRY)

面の大きさや位置、バランスなど、対称性の良さを表します。左右対称のダイヤモンドは美しく輝くため、対称性も評価の一つになっているのです。対称性もカットと同じく、EXCELLENTからPOORの5段階で評価されます。

10.蛍光性(FLUORESCENCE)

ダイヤモンドには、紫外線下で蛍光する性質があります。合成ダイヤモンドにはまったく蛍光性が見られないため、天然石である証にもなります。

蛍光性の強さは、None、Faint(弱い)、Medium(中程度)、Strong(強い)、Very Strong(非常に強い)の5段階で評価されます。蛍光性の強いダイヤモンドはまれですが価値に影響することはなく、むしろ強い蛍光性は色(カラー)や透明度(クラリティ)のグレードを落とす要因になる可能性もあるのです。

11.レポート番号(No.)

グレーティングレポートの右上には、レポート番号が記載されます。

12.プロポーション(PROPORTIONS)

テーブル径やバビリオン及び全体の深さ、面(ファセット)の角度などが詳細に記載されています。たいていはGIA基準によって算出されます。

13.その他(COMMENTS)

いわゆる備考欄です。レポート内に記載されていないダイヤモンドの特徴や情報を記載します。

14.プロット

ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)の特徴を図式で表したものです。

石の表面にある特徴は緑、石の内部に見られる特徴は赤、カット時に着いた傷は黒で、レポート上に図示します。

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