ダイヤモンド選びで失敗しないためのHow toサイト
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ダイヤモンドが手元にくるまでにどのようなルートを辿ってきたのか知ることは非常に重要なことですよね。こちらのページでは紛争ダイヤモンドの歴史や、紛争ダイヤモンドを買わない方法などを詳しくまとめています。
目次
紛争ダイヤモンドとは内戦を行っている国や地域で産出された、ダイヤモンドを含む宝石類のことを言います。宝石類で入手した資金が内戦の資金源となることから、血塗られたダイヤモンド・汚れたダイヤモンド・戦争ダイヤモンドなどと呼ばれているそうです。
ダイヤモンドや宝石で得た資金は内戦で使用する武器の調達に利用されるため、ダイヤモンドが売れれば売れるほど争いが激化し、より深刻な問題となってしまいます。兵士になる子供が増えたり、手足を失なったりする人々が今以上に増えてしまうことにも。
特に反政府組織は宝石類によって得られた資金で多くの武器を購入するために一般の市民を採掘に苦役させることも。これによって、より多くの人が苦しむことにもなります。アンゴラやシエラレオネ、リベリアやコートジボワールなどのアフリカ各地で内戦が起こっており、今もなお戦争が続いている地域があります。内戦を激化させないために宝石類の密輸を減らすほか世界中の人が宝石を購入する際に紛争ダイヤモンドを買わないことを徹底していかなければなりません。
1975年~1994年と20年間にもわたって繰り広げられたダイヤモンド戦争はアフリカ12ヵ国以上の国を巻き込んだ大掛かりな内戦です。
アフリカのアンゴラでは政権の奪い合いで競い合い分裂。1カラット200ドルのダイヤモンドが取れる河川と、海底油田が取れる場所で対立が始まったといわれています。
1992年から1999年にかけての「アンゴラ内戦」によって命を落とした人の数は50万人。ダイヤモンドによって得た資金は40億ドルだったそうです。
1991年~2002年には「シエラレオーネ内戦」が勃発。政府軍と反政府軍によって行われた内戦で、ダイヤモンド鉱山をどちらが支配するかで争いが行われました。史上最も残酷な内戦だと言われており、7万5000人(国民の8割)が命を落としています。この内戦は政府が一般市民の手足を切り落としたり、少年たちが殺し屋にさせられたりと、残虐な行為が繰り広げられた戦争です。
1998年~2003年には「アフリカ世界大戦」がコンゴで勃発。資源獲得による内戦で、ナミビアやジンバブエ、アンゴラやウガンダ、ルワンダなどの軍隊も巻き込んだ紛争がありました。
密輸が禁止されていながら、紛争ダイヤモンドが流通し続けているのはなぜでしょうか。どのようなルートを得て私達の市場に流れてしまっているのか紹介します。
このような理由からダイヤモンドは比較的安易に国外へと持ち出されます。とくに輸出関税に関して、アフリカ諸国はそれぞれ税率が異なり、3%のところもあれば12%のところもあります。そのため税率の高い国の場合、まず税率の低い国に密輸してから安く売ろうと考えるのです。
ダイヤモンドは現地で採掘されると、仲介人や輸入業者などを通じてニューヨークやイスラエル、ベルギーなどと言ったダイヤモンド市場に集められます。その後さまざまな場所から集められたダイヤモンドは全て混ぜられ、4Cの基準により分けられます。ここまでくると、産出地や工場などの情報が一切わからなくなってしまうのです。
紛争ダイヤモンドを国際市場から排除するために各国政府や非政府組(NGO)、国際ダイヤモンド業界などが考えだした制度です。紛争ダイヤモンドの取引の際に原産地証明書(キンバリー・プロセス証明書)を添付することを義務づけ、どこで採取されたダイヤモンドかが常にわかるようにしています。
キンバリープロセスは紛争ダイヤモンドの流通を止めるべくして、ブロックチェーンを実施することを進めています。今まではダイヤモンドの鑑定業者が鑑定書を添付して売り買いが行われてきましたが、偽物の鑑定書を添付して売り買する人が増加したことによって一つひとつのダイヤモンドが持つ特徴を細かくデータ化しDNAコードを作成できるようになりました。
ダイヤモンドの所有者の情報に加えてシリアル番号を記載したブロックチェーン台帳を作成したのです。偽ることができなくなるほか、売り買いされてきたルートも全てわかるようになっているため正当な取引だけが行われるようになります。
ダイヤモンドのルートをあまり気にしていないという方も多いと思いますが、ダイヤモンドが手元にくるまでの道のりを知ることは重要です。高いお金を出して買ったダイヤモンドが紛争ダイヤモンドだとしたらショックですよね。一見、どんなに綺麗にみえるダイヤモンドでもその裏には悲惨な真実が隠されていることもあるのです。
紛争ダイヤモンドを買わないためにはまず、どこで採取され、どこでカットされたかがわかるショップで購入するといいでしょう。手元にくるまでのルートをはっきり提示してくれて、紛争ダイヤモンドが使われていないと断言しているところだと安心して購入できますよね。
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